山　行　記　録

【山行の概要】
日暮沢小屋から竜門山、西朝日岳、大朝日岳と稜線をつなぎ、小朝日岳を経由してまた日暮沢小屋にもどる周回コース。マイカー登山でも縦走気分を味わえるために人気がある。残雪期のこの時期は２回目である。ゴールデンウィークの朝日連峰はほとんどの小屋が満員状態となるため一日ずらして登り始める。小屋は他に誰も居なく、予定どおり静かな春の山行を楽しむことができた。

【山行メンバー】単独

【山行メモ】
[1997.5.4]
◇17:00 自宅　◇19:00 日暮沢小屋

はじめて日暮沢小屋に宿泊する。山小屋らしい素朴な味わいのある小屋である。小屋到着は午後７時近くになったが先客が８名ほどおり、また薪ストーブ焚いており、暑すぎるほどだった。

[1997.5.5]（晴れ）
◇5:45日暮沢小屋　◇9:25清太岩山　◇9:50ユーフン山
◇11:00竜門山　◇12:00西朝日岳　◇14:00大朝日小屋（山頂往復）◇15:00小屋（泊）

私は、朝５時頃起床したがちょうど、同宿した大学生３名が竜門めざして出発するところだった。彼らはてっきり昨日、大朝日岳から下山してきたのかと思っていた。１時間遅れで追いかける形となったが竜門山で一休みしているところに出会い、彼らはこれから下山するのだという。
この３人は今回の縦走中に出会った唯一の登山者であった。

５日は強風だったが天候は快晴。清太岩山の途中の登りでは新緑のブナ林の中の歩きが楽しく、春山を満喫する。竜門山からの稜線は所々に雪はあるもののほとんど夏道同様だったが西朝日岳から中岳付近はまだ残雪が多く、グリセードを楽しむ。また大朝日小屋に到着して、夕方には日没を撮影できたし、夜は満点の星空。充実した１日だった。しかし、ラジオでは翌日の天候は雨を予想している。

連休期間中はだいぶ登山者が多かったと思われるが、さすがに連休最後の日では、大朝日小屋では私一人だった。

[1997.5.6]（曇りのち雨）
◇6:15　大朝日小屋発　◇7:30　小朝日岳　◇10:30　日暮沢小屋着

朝から強風とガスで全く視界がない。ハナヌキ峰を下ったあたりから強い雨降りになる。天気予報が当たった形になったが、昨夜の美しい夕焼けと満天の星空とはいえ山の天候はあてにならない見本みたいな結果になった。

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