梵天岩
右の二人は東京からの登山者
梵天岩で出会いました
【概要】
今日は曇り空の予報だったが雪は降らないだろうと西吾妻山をめざした。北望台からはスノーシューのトレースがカモシカ展望台へと一本続いている。しかしどんどん上に登って行くばかりでせっかくのトレースだったが利用する気にはなれない。こんな天候の時には最短コースが一番と梵天岩へのショートカットでラッセルを続けた。大凹を過ぎると斜面を登っている二人連れがうっすらと見えた。しかしだいぶ離れておりまもなく見えなくなる。ときどき青空も顔をみせたりしたのだがすぐに日が陰ったりするので今日は好天を望めそうもなかった。吾妻名物の樹氷はかなり出来ているが背丈はだいぶ小さかった。北望台からは１時間２０分かかって梵天岩に到着。さすがに２０００ｍの稜線は厳しいまでの気温の低さだった。先の二人連れは梵天岩の岩陰で一休みしていた。ボク達は西吾妻山側に少し下った地点で休憩するべく先を進む。西吾妻小屋にはいってのんびりと休憩する選択肢もあったのだが天候は一向に回復する兆しはなく決断がつきかねている。視界もほとんどないことからこんな時に無理をしないのが一番だろうといさぎよく引き返すことにした。梵天岩でシールをはがしていると先の二人連れと出会った。話をしてみると二人はゲレンデスキーを目的に東京からきたらしかったがシールがないのでスキーはデポし山はスノーシューなのだという。あいにくの天候で残念でしたねと話をしながらボク達は梵天岩の東斜面へと向かった。しかし小さな斜面はあっというまに終わる。再びシールを貼りなおして登り返しているとスノーボーダーの若い人達が数人スキー場へと引き返して行くのがみえた。みんな天候の悪さにがっかりしているようだった。ボク達はカモシカ展望台から少し下がった地点でランチタイムをとることにした。気温は氷点下なのでツェルトを張り寒さを凌ぐことにする。樹林帯はおだやかでツェルトの中も快適だった。暖かい飲み物は冷え切った体を生き返らせてくれるようだった。今日は日差しには恵まれなかったものの、反面雪質はかなりよく今日もパウダーを楽しみながら滑ってゆけそうだった。
