ミネザクラ咲く登山道
【概要】
今日はカミさんの足慣らしを兼ねてのトレーニング。カミさんは今シーズン初めての夏山で久しぶりの山歩きとなる。まだ花の時期には早いのか団体の人達はいなかったがそれでもエコーラインにはマイカーが随分ととまっていた。歩き出すとさっそくチングルマやイワカガミが出迎えてくれた。ほかにはミツバオウレン、ミヤマハンショウズル、ベニバナイチゴ、ヤシオツツジ、ツマトリソウなどなど。芝草平が近づくにつれてミネザクラが目立つようになる。ミネザクラはまだ蕾もおおく山のお花見シーズンはこれからが盛りのようだった。芝草平には２時間近くかかった。すでにチングルマはかなり咲いていて湿原を一面に覆っている。ほかに可憐なヒナザクラも群落をみせている。屏風岳に向かうと終盤気味のアヅマシャクナゲが多くなる。かたわらにはムラサキヤシオやミネズオウ。花の種類はまだ多くはないとはいえ南蔵王はやはり花が豊富だなあと思わずにいられない。屏風岳には誰もいなくみんな南屏風や不忘山にまで足を伸ばしているようだった。南屏風岳到着は正午を少し過ぎていた。ここでは登山者がけっこう休憩していてめずらしく賑わいをみせている。夕方から所用があり今日はこの南屏風岳までとした。山頂では３０分ほどのランチタイム。白石スキー場からの登山者も多くいて休んでいる間も結構人が行き交う。しかし期待していた展望はあまりよくなかった。朝のうちは雲海となっていたその雲も気温の上昇につれて次第に上がってきてしまい、おかげで南屏風岳周辺はすっかり霧に包まれてしまった。下山を開始して振り返ると濃霧に見え隠れする不忘山がけっこう幻想的だった。今日は天候にも恵まれて終始心地よい稜線歩きを楽しんだ一日。花の最盛期にまた訪れてみたくなった。
