山 行 記 録

【平成28年10月16日/湯殿山神社〜装束場〜月山】



装束場付近の池塘と品倉尾根



【メンバー】2名(妻)
【山行形態】日帰り
【山域】月山
【山名と標高】月山1984m
【地形図】(2.5万)月山、湯殿山(20万)村上、仙台
【天候】晴れ(快晴)
【参考タイム】
湯殿山神社9:20〜装束場10:10〜金姥11:15〜月山12:20-13:00〜牛首分岐13:35〜金姥13:50〜装束場14:37〜湯殿山神社15:30
※参考データ 総上昇量1003m 移動距離9.97km

【概要】 
 湯殿山神社から月山へは初めてのコース。以前に肘折温泉から月山に登り湯殿山神社へと下山したことがあるがそれも12年前とだいぶ大昔のこと。その時の記憶はすでに曖昧になっていた。400円を払い有料道路をあがり8時55分赤い大鳥居のある湯殿山参籠所につく。ここは大勢の観光客や参拝客で大賑わいだ。ちょうど9時発のバスがエンジンをかけているところであわてて靴を履いて乗り込んだ。湯殿山神社までは歩いても15分程度なのだろうが自宅を出るのが遅かったのでロス無くバスに乗れたのは幸いだった。湯殿山神社も参拝客が大勢いて賑わっている。ここは写真撮影は禁止なので記録に残せないのが残念。靴紐を締めなおし湯殿山神社本宮のある奥ノ院を通過して登山道へと入って行く。梵字川沿いはちょうど紅葉が真っ盛り。朝日が反射して眩しいほどだった。石ころがゴロゴロする沢沿いの道を進むとやがて鉄のハシゴ場が現れる。カミさんにこのハシゴ場の存在を話すと気になってしょうがない様子だったが、いざ来てみると結構落ち着いてきたようだ。ハシゴも新しく付け替えられたものもあって12年前よりもしっかりしている。装束場には50分で登り着いた。目の前には湯殿山が大きく聳えている。ここは石跳川のコースと合流するのだが登山者はほとんどいない。唯一新潟からきたという二人連れが装束場で追い付き追い越していった。

 装束場から金姥までの区間は今が一番紅葉の楽しめる区間。装束場近くの池塘がまたいい。人知れずひっそりと佇んでいるという雰囲気なのだ。この時期における山歩きの楽しさにあらためて感激した。金姥までくると姥沢から登ってくる登山者がさらに合流する。あまりの登山者の多さには驚くほど。牛首から鍛冶小屋跡までは下ってくる人も多くいてときどき渋滞を余儀なくされた。左手には先日初冠雪があったばかりの鳥海山が見える。しかしすでに解けてしまったのか積雪はどこにもなさそうだった。

 月山山頂には湯殿山神社からちょうど3時間で到着した。登りの標高差は約1000m。姥沢からの四ッ谷川コースとほぼ同じ所要時間だった。月山も先日初冠雪があったはずなのだがほとんどみられない。雪は岩陰に僅かに残っているだけだった。天気が良いだけに山頂も多くの登山者で溢れている。ボク達は岩根沢コース付近へと進み誰もいない場所でランチタイムを楽しむことにした。といっても湯殿山参籠所は午後5時でゲートが閉まるのでのんびりとしている時間はあまりない。ゲートが閉まれば車も出られなくなるので午後一時には山頂を後にした。牛首までは大勢の登山者達でごったがえしていてたが金姥から装束場に向かうと人通りが極端に少なくなる。のんびりと最後の紅葉を楽しんでいるとツアーらしい登山者がけっこう登ってくる。挨拶をしてもボソボソとしているだけでよくわからなかったがどうもこの団体は韓国か中国人のツアーらしかった。山頂から装束場までは1時間40分ほどかかった。残すは湯殿山神社までの区間だけとなった。西陽に晒された月光坂は朝方よりもずっと明るさに満ちている。紅葉は一段と輝きを増しはじめていた。朝露で濡れていたところも今はすっかり乾いていた。ハシゴ場の通過もずっと楽で眼下に湯殿山神社の祓い場などが見えてくればゴールもまもなくだった。


湯殿山神社から梵字川沿いの山道を登って行く
渓谷沿いの岩場にみられる紅葉が一段ときれいだ


梵字川にかかる堰堤
抜けるような青空と紅葉がまぶしい


高度が上がる毎に紅葉の輝きが増してゆく


眼下は湯殿山神社
朝日がまぶしい


苔蒸した登山道は滑りやすく慎重に登る
ハシゴ場はこの先に3ヶ所ほど現れる


最後の鉄バシゴ
男性の二人連れが追い付いてきた


装束場に到着しました
一気に視界が開けて展望が広がります


金姥に向かう登山道は紅葉の盛り


池塘に青空が写る
ここは静かでのんびりとしたい桃源郷のような場所


道の両側から紅葉の潅木が迫る


紅葉の美しさに目を奪われそうでした


正面は金姥のピーク
左手に品倉尾根を眺めながらの極上の登山道が続きます


振り返ると湯殿山
こんなところでのんびりと出来たら最高です


金姥から紫灯森を登り牛首まではトラバース
雲上の散歩道のようです


鍛冶小屋跡から月山までの区間は登山者で大賑わいでした


ランチタイムを終えて月山を後にしました(午後1時頃)


午後の柔らかい日差しが登山道に降り注ぎます
初冠雪も終えた月山はまもなく雪に覆われる


姥ケ岳の直下を歩く
山頂は中央よりも右手
登山者が3人ほど見えました


装束場に向かう途中で
樹林帯から抜けると一面の紅葉と草紅葉にびっくりです


鉄バシゴを下る
朝方は薄暗くて不安だったところも下りは心配ありませんでした


眼下に湯殿山神社が見えてくれば今日の山旅も終わる


無事に登山口に戻ってきました
(午後3時30分)