七高山を滑る
【概要】
鳥海山の堰口コースは３年ぶり３回目。七高山から発電所取水口のある堰口まではかなりの距離が楽しめる名物コースでもある。山頂からの標高差も１５００ｍほどもありロングコースで有名な百宅コースより１００ｍも低い地点までの滑降が可能である。今日は地形図もなかったのだがなんとかなるだろうと久しぶりの計画である。まず下山口の堰口まで車２台をデポ。猿倉に戻ってみると駐車場に入りきらない車で大混雑となっていた。さらに祓川の混雑振りはそれ以上で駐車場のはるか手前から車が路上駐車している。すれ違いにも難儀するほどだった。それでも比較的路上の空いている場所へと車を強引に留めて８時前には歩き出した。鳥海山は前日以上の人々が押し寄せていて驚く。見上げるとはやくも頂上付近まで登っている登山者やスキーヤーが見えた。昨日以上に晴れそうだという天気予報とは裏腹に中腹を過ぎると少しずつ風が強まってくる。それでも暑い日射しにはかわりはなく雪面はすでに融け出していた。前日の宴会から一緒だった阿○さんは途中でリタイヤ。しかし１７００ｍ付近の岩場では大○山岳会の川○さんと遭遇し七高山まで一緒に登ることになった。七高山でのランチタイムが終われば堰口へと向かって滑って行くだけである。山頂からはあまり荒れていない北斜面を滑ってから七ツ釜小屋付近に。しばらく猿倉コースに沿って滑り途中から大きく東側へと梶を切る。広大な斜面ははじめこそ快適だったのだが斜度が緩むとスキーが突然走らなくなりけっこう慌てたりした。それでも途中で何回も小休止をとりながらこの長いコースを滑る楽しさは格別である。積雪はかなりあり何の心配も無く尾根をつないでゆけるのはこの時期ならではでもある。遠方に「フォレスト鳥海」の建物が見えてくるとゴールもまもなくとなる。下山後は猿倉温泉「フォレスト鳥海」で二日分の汗を流してベースキャンプ「猿倉」へと戻った。今宵は宴会二日目。メンバーが準備してくれた食材のほか現地調達したフキノトウやコシアブラなどの天麩羅なども加わってテーブル上には極上の料理が次々と並ぶ。上○さんは最初こそノンアルコールでしばらく宴会に加わっていたが所用があり今日でお別れ。上○さんは暗くなる前に下山していったがそのかわり前述の川○さんが宴会に加わることになった。川○さんはすでに祓川に幕営していたところを猿倉まで拉致されてきたものだ。夜が深まるに連れて話も盛り上がったがボクはいつものごとく少しのアルコールで酔い潰れてしまいそうだった。
