鳥海山 初冠雪
【概要】
鳥海山の紅葉を眺めたくて久しぶりに鉾立へと向かう。今日は好天が予想されるのでカミさんの足慣らしをかねて御浜小屋までのハイキングである。昨日は鳥海山初冠雪の情報もあったことから冬山の装備をパッキングした。１０数年振りに訪れた鉾立は真冬を思わせるような気温の低さ。あまりの肌寒さに体が震えるほどで最初から防寒着を着込んで登りはじめる。展望台を過ぎると早くも雪が現れる。今シーズン初めての積雪だ。最初は曇り空が広がっていて日射しもなかったのだがこの頃からようやく青空が広がりはじる。日射しが降り注ぐと周囲の紅葉が見違えるほどに輝きはじめた。賽ノ碩を過ぎると雪は次第に多くなり一面の雪景色となる。一方では日射しのせいで雪は少しずつ融けはじめているようだった。新雪と紅葉を楽しみながらゆったりとしたペースで登り御浜小屋には２時間ほどで到着した。小屋は工事中で作業員が数名働いている。前方をみると雲に隠れていた新山が徐々に姿を現わすところだった。新雪を抱いた鳥海山の神々しさにあらためて感激するようだった。うっすらと雪化粧した鳥海湖を見下ろしながらランチタイム。大平から笙ケ岳を経由してきた登山者が三々五々と登ってきていた。天候が回復したからだろう。御浜小屋を後にすると鳥海山の紅葉を楽しみに午後から登りはじめてくる登山者も多いのに驚く。中には大きなザックを背負った人や重そうな三脚を担いでいる人もいてこの人達はいったい今日はどこまで行くのだろうかとときどき振り返ってみたりした。
