中丸山と熊野岳（左奥）
【概要】
今日は午後から天候が崩れそうなので少しでも長持ちしそうな蔵王連峰に。蔵王は火山周辺警報（噴火警戒レベル２）が出ていて心配なのだが幸い中丸山は範囲外。熊野山からの縦走ツアーは無理だが下からの往復ならば可能である。蔵王も大雪とあって県道から這いあがるのもたいへんだった。単独ラッセルはきついが今日も日射しがあるので心地よいハイクアップである。ブッシュはほとんど埋まり例年にないような景観が広がっている。好天も今日で三日目。尾根の南側はモナカとなっていて表面は少し堅めだが少し北側にルートをとるだけで深々とした深雪にかわる。森林限界が近づくと樹林はほとんどなくなりどこでもゲレンデになる。まもなくすると中丸山の山頂部が前方に見えてくる。日射しを浴びる姿は神々しいほど。稜線にあがると向こう側には刈田岳や南蔵王の山々が視界に入ってくる。ライザスキー場をみると駐車場は満杯のようだ。眼下の仙人沢では氷瀑に遊ぶ登山者の姿が見えた。山頂到着はちょうど１２時。所要時間は３時間１５分。ほとんど休憩をとらなかったとはいえ深雪にもかかわらず意外と早かったのは今日の好天のおかげだろうか。主稜線を見渡すと地蔵岳に数人いるのが見えたが熊野岳、刈田岳などには人影は見当たらない。スキー場からのツアーコースにも登山者や山スキーヤーはいないようだった。のんびりとしていたいような天候だったが警報が発令中だけにそうもしていられずシールをはがした。新雪のおかげで山頂部も滑りは快適だ。広めの斜面にでてからは偵察を兼ねながらあちらこちらへとシュプールを刻む。それでもいつもの休憩地点1250ｍまではわずか数分で着いてしまった。ここからはライザスキー場が近いのでレストランのアナウンスや音楽が聞こえてくる。スキーに腰をかけてただ座っているだけで眠くなるような心地よさ。こんな日はそうそうないだろうと思いながら３０分ほどのんびとランチタイムを過ごした。
