バックに中丸山と朝日連峰
【概要】
相方は諸事情があって今回が今シーズン初めての山スキー。夏山もほとんど登っていなかったこともあり体力はカスカスだろうと今日はのんびり樹氷原を歩くハイキングだ。朝からまぶしい春の日射しが降り注ぐ。天気予報も終日ピーカンが予想されている。仙人沢沿いに雪原を進むと当初の目標にしていたお田ノ神。あまりにあっけなく着いてしまいさらに馬ノ背から刈田岳に向かってみることにする。小屋までは穏やかな無風快晴だったのだがこの頃から次第に風が強まる。夏山リフト小屋を過ぎる頃には暴風に近い風が背中にぶつかってきた。馬ノ背はほとんど爆風となり顔も上げられないほど。カミさんは目出帽とゴーグルで防備していたが自分の顔面は凍傷寸前だった。今日の予報を信じて登ってきたのだろう。こんな悪天にも拘わらず馬ノ背や刈田岳周辺に登山者は多い。みんなこの暴風に苦慮しながら立ち止まったり後ずさりしながら右往左往している様子がみてとれる。こんな状況でがんばってもしょうがない。レストハウスの避難小屋に逃げ込むつもりでいたらドアがしっかり雪に埋まっている。掘り出すのも面倒になり引き返すことにした。お田ノ神近くのツリーホールで風を避けながら遅めのランチタイム。そこからは下るに従い温かさが戻ってくる。スキー場周辺はヌクヌクの春山だが稜線は厳冬期さながらの別世界だった。
