夏が去ったような空が広がっていました
【概要】
今日は少し遠出をするつもりでいたところ朝方からの激しい雨にすっかり出鼻を挫かれてしまった。雨が上がった時には時間は遅く結局はいつもの裏山へと出かけることにした。ただピストンではつまらないので下りは勧進代。この雨のせいか先日までの猛暑はすっかり消えてしまい朝方は寒いくらいだった。この気温ならばと気を強くするのだが弛んでしまった筋力はそう簡単ではない。足どりは相変わらず重く途中で何度か止めようかと逡巡するのだが少し長めの休憩をとりながら自分を励まし続ける。体力作りといいながら少しも役にはたっていないのを思うばかりである。上空には薄黒い雲が居座っていて稜線は見えないがときおり強い日射しが降り注いだりした。しかし８月も残りわずかとなり山肌の深緑はいつのまにかくすみはじめている。見上げる空も真夏のギラギラとした鮮やかさはない。すでに秋の気配が忍び寄っているようだった。その後もダマシダマシ登り続けながら３時間近くかかってようやく山荘。空には今にも雨が降り出しそうな雲が広がり吹き下ろす強風に樹木が煽られている。残念ながら展望は望めそうもないので奥ノ院は割愛してしばらく大休止。登山者はだれもやってくる気配はなく今日は貸し切りだ。下り始めるとまもなく雨が降り出した。しかし長続きはせず雨具を着るほどではなかった。この時期、花はあまり見当たらなくて少し寂しいがたまに見つける名残の高山植物はそれだけでうれしくなり疲れを忘れさせてくれるようだった。
