エベレスト街道

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7日目 2017年3月26日  ディボチェ (3710m) ……パンボチェ(3960m)  

6時起床。晴れ。寒い朝だ。6時15分にモーニングコール。朝食前に大型ザックの整理をする。一晩使用したダウンジャケットとシュラフは圧縮袋に入れ、トレキング中に不要なものを大型ザックに詰めて廊下に出しておくとスタッフがゾッキョのもとへと運んでくれる。そして7時から7時30分の間に朝食をとり8時30分にはロッジを出発する。こうしたロッジでの朝の行動は概ねパターン化している。少し頭痛があるものの今日は予定していた行程が半分程度に変更となったので気もちにゆとりがある。ホテルの後方にエベレストが見える。エベレストはこの後カラパタールまでは見えなくなるというのでしっかりと目に焼き付ける。今日もアマダブラムを眺めながらのトレッキングが始まる。いたるところに崖崩れなどがあり2年前のネパール地震による傷跡が目立つ。途中30頭以上のヤクがエベレストペースキャンプへと向かってゆく。長い毛皮をまとったヤクの姿は堂々たる貫禄があり見ていて飽きない。また蛇が山を登れなくて落ちていったという伝説の地層を遠藤隊長が説明してくれる。目的のパンボチェには10時40分着。あまりに早い到着に拍子抜けする思いだが1日の休養日を与えられたと思えばうれしい。11時30分昼食。食後は夕食までの時間を利用して希望者のみ近くを散歩にでかけた。朝から頭痛が続いていて少しつらい。軽い高山病にかかっているのかトレッキングにきて初めての下痢気味。気を紛らわせるためにも動いたほうがよさそうと考えたのだが散策は30分程度で切り上げてロッジに戻った。食堂のストーブに火が入ると夕食までのひとときをみんなで過ごした。ストーブはヤクの糞が燃料。糞といっても乾燥しているので臭いは全然しない。ロッジで働く子供がときどきその糞を直接手で掴みながらストーブにくべにくるのである。



食堂にて朝食前のひととき


出発前にロッジ前でパサンと
パサンはアイランドピークのガイドとして同行している
日本語が通じないので会話がときどきおかしくなる
アイランドピークが終わるとすぐにエベレストが予定されている


多くのヤクやゾッキョが広場で休んでいた
ほとんどがエベレストベースキャンプに向かうのだという


この特徴的な仏塔は街道の至るところにある


別の村に入るときにはかならずこのような門をくぐる
タルチョと同様に区域を定める示す結界


パンボチェが目前にみえてきた
あまりに早い到着にびっくりする(10時40分)


午後のひとときを利用して裏庭で洗濯する遠藤隊長
エベレスト街道も11回目というから慣れたものだ