アイランドピークに向けて出発する伊藤さんと遠藤（敏）さんを見送る
チュクンの丘から望むアマダブラム
ロッジから１時間ほど登ったチュクンの丘からヌプチェを望む
チュクンリはヌプチェの真下に聳える岩山
アマダブラムの麓のチュクンの丘まで登ったところで高度順応を終了
後方はタワチェ
ロッジに戻りのんびりとランチタイムを楽しむ
16日目 2017年4月4日 チュクン(4730m) 滞在 ……
高所順応 ※アイランドピーク班出発
今日はアイランドピーク班を見送り残りの部隊はチュクンの丘まで高度順応の予定だ。今日からキッチンスタッフがアイランドピークのベースキャンプ常駐となるため食事はロッジ注文となった。８時３０分アイランドピークの２名を全員で見送るとあとはフリータイム。結局秋田の女性一人以外は近くのチュクンの丘まで登ってみることになり１０時にロッジを出発した。ちなみにこの女性一人というのは御年７８歳。彼女は６０歳のときにエベレスト街道の別バージョン、ゴーキョトレッキングの経験者でもある。カラパタールこそ途中で断念したとはいえ８０歳近くでこのヒマラヤの高山地帯を１カ月も歩く気力や体力には驚くばかりで並の女性ではないのだ。チュクンの丘には１時間ちょっとで登り着いた。アマダブラムがさらに眼前に迫り、左手にはヒマラヤ襞が美しいカンレヤムウ峰が連なる。風は冷たいが快晴とあって展望は抜群。明日登る予定のチュクンリの概要も確認することができてちょうどよい足慣らしとなった形だった。すでにカラパタール５５００ｍの高度を経験しているおかげで頭痛は全く起きていない。完全に高山に慣れてきたといった感じだ。のんびりと眺望を楽しみロッジには昼前に戻った。ロッジ中庭では韓国の登山隊が大勢いて賑わいをみせている。その登山隊のガイドをしているのが世界的に有名なプロ登山家キムヨンホだとわかると、エベレストを登ったとき世話になったのだという遠藤隊長がさっそく声をかけている。この偶然の再会に驚きお互いハグしあっては写真を撮りあっている。こんな様子をみていた韓国の登山隊は何事だろうという感じで狐に包まれたようにキョトンとしている。夕刻になるとストーブのまわりで憩うひととき。韓国の登山隊を含め世界各国からの登山者が各々テーブルで語り合いながら夕食までの時間をすごしている。私達は今日チュクンリまで１時間１５分で登ってきたというイタリアの若い女性の話に驚いたりしながら夕食を待った。今日の夕食メニューはスパゲッティとチャーハン。アルコールはあいかわらず御法度だったが料理はおいしかった。