雪煙が朝焼けに染まって行くローツェ
正面はローツェ南壁
アマダブラムに曙光が射す
左手にはヒマラヤ襞が美しいカンレヤムウ峰が連なる
チュクンリへの道
岩の墓場のようなチュクンリ直下
登りはきつく穂高連峰の岩場を髣髴とさせる場所だ
チュクンリ山頂
ヌプチェ峰が眼前に迫る
チュクンリ登頂の３人
アマダブラムの勇壮な姿にあらためて感動
アイランドピーク直下の氷河湖
チュクンリからの下山
足場は悪くいささかも気を抜けない
17日目 2017年4月5日 チュクン(4730m) ……
チュクン・リ (5412m) …… チュクン
４時３０分に起床。今日はチュクンリへのアタック日。晴れ、体調は良好。朝食（モーニングコーヒー）にでたゆで卵入りのお粥がおいしかった。５時４０分チュクンリに向けてロッジを出発する。朝の寒さは厳しいが張りつめたような空気が清々しい。徐々にまわりの山々がモルゲンロートに染まって行く。８時３０分５３６０ｍ付近のコルに到着。ここからはゴーキョへ通じる街道などが見渡せる。３０分近くの休憩後チュクンリに向けて歩き出す。岩の墓場のようなチュクンリ直下は登りはきつく穂高連峰の岩場を髣髴とさせる場所だった。９時５０分山頂到着。遮るものがない展望に感動する。遠方にはアイランドピークやマカルーも見えるものの、なによりも眼前に聳えるヌプチェの大きな山塊が圧倒的だ。この巨大なヌプチェに隠れてエベレストは見えない。後続のメンバーは登ってくる様子がなく結局今日の登頂者は３名だけのようだ。デイリさんによると他のメンバーは体調がいまひとつで無理をせず途中からロッジに引き返したらしかった。私達３名は写真を取り合ったりしながら山頂でのひとときを楽しんだ。チュクンリを１０時２５分下山開始。ロッジには１１時３８分に戻った。都合１時間１３分で山頂から降りてきた。ロッジに戻ると高山を登り終えた疲れが一気にでてきたのか動けなくなる。午後はテラスにて昼寝と休養にあてることにした。とにもかくにも様々な不安をかかえながらもこうして無事にカラパタールとチュクンリの二峰を登り終えて一種の放心状態のようだ。明日からはルクラに向かって下山の毎日となるのが不思議だった。一方で今日はアイランドピーク班２名がベースキャンプからＣ１キャンプ地へと移動日のはず。明日がアタック予定日だ。遠藤隊長とガイドリーダーのデイリさんは朝から状況確認のためしきりに無線で確認しているのだが交信不能がずっと続いている。なにごともなければいいのだが気がかりだ。